セキュリティについて
名称変更について
2025年3月に espar から espar vault (エスパーボルト)へ名称が変更されました。サービスの機能・仕様・価格に変更はありません。詳しくはこちらをご覧下さい。
共用公開サーバプラン・専用公開サーバプランでは、以下のようなセキュリティ対策や設定を行っています。(独自公開サーバプランは案件毎に異なります)
必要最低限の構成
espar vault の公開サーバは、静的Webサイトのホスティングに必要なもののみで構成されています。そのため、セキュリティインシデントの主たる原因である以下のものが存在しません。
- PHP等のサーバサイドプログラム言語の実行環境
- MySQL等のデータベースシステム
- WordPress等のCMSシステム
- 上記に関連して必要となるソフトウェア群の全て
上記の不存在を理由に、espar vault 公開サーバに対するSQLインジェクションやディレクトリトラバーサル等の攻撃は成立することがないと言えます。
必要最低限のポート
悪意ある第三者からのアクセスを阻止するために以下の設定としています。
- TCP/80 および TCP/443 以外の全アクセスを拒否
- 例外的に弊社管理用ssh(TCP/22)を以下制限付きで許可
- 弊社IPでないIPからの接続は全て拒否
- root権限でのログイン試みは全て拒否
- root権限以外でもパスワード認証は不可
- 公開鍵認証による接続必須 (楕円曲線暗号Ed25519を採用)
- 弊社担当エンジニアが使う特定端末以外からのアクセスは全て拒否
- 特定端末は弊社担当エンジニアの生体認証が必要
- 特定端末にはOSとして脆弱なWindowsの使用を禁止
上記の対策を行う事により、espar vault 公開サーバに不正にアクセスされる事が原理的にないと言える環境を構築しています。
TLSバージョン
espar vaultの公開サーバではSSLやTLS1.0/1.1による通信を受け付けていません。espar vault 導入サイトを閲覧するにはTLS1.2以降で接続するブラウザが必要となります。TLS1.2に対応していないブラウザを使う閲覧者は、サイト表示ができなくなります。
TLS1.2以降に対応していないブラウザでは以下のような表示になります。
2024年現在、上記の表示となるブラウザはほぼありません。IE9やIE10などは上記表示となる可能性がありますが、提供元のMicrosoft社がサポートを終了しています。もし当該ブラウザ利用者にもサイトを表示させたい場合、espar vault の導入は推奨しません。
また espar vault 公開サーバは、SSL/TLS終端の接続許容バージョンを継続的に引き上げています。
証明書
espar vault の公開サーバでは、サーバ証明書として Let’s Encrypt のDV証明書を使用しています。
公開サーバ用証明書の新規発行・設置・更新の全てを弊社が行います。ただし導入初期の新規発行時には、ご協力が必要となる場合があります。詳しくは以下ページをご覧下さい。
導入後の定期的な更新作業も弊社が行います。証明書種別(DV/OV/EV)によるセキュリティレベルの差に懸念がある場合、 Q. Let’s Encrypt のDV証明書でセキュリティ的に大丈夫なのでしょうか? をご覧下さい。
負荷対策
公開サーバは、ロードバランサと複数台のWebサーバ群で構成しており、過度なアクセスに対する負荷分散を行っています。
共用公開サーバプランにおける負荷分散用のサーバ台数はセキュリティ観点で非公開としています。専用公開サーバプランや独自公開サーバプランでは、基本構成を2台としていますが、詳細は個別の契約によって異なります。
常時監視
公開サーバは、弊社独自の監視システムにより24時間365日の監視を行なっています。サーバ群に異常が検出された場合、担当エンジニアにアラートが送出され、早期の異常解消を図る体制を整えています。
セキュリティパッチ適用等
最新のセキュリティ情報を常時チェックし、最新となるよう定期的なアップデートを行っています。