条件を指定して反映する

esparを導入したサイトでは、サイトを更新した結果を閲覧者に見て貰うために必ず 反映 を行って頂く必要があります。反映とは、CMSサイトのページを静的化しhtml化したものを静的ホスティング環境に転送することです。

esparでは 反映 の方法を幾つか用意しています。

サイト全体	サイトの全ページを静的化して反映します
指定パスのみ	指定したページや、指定した画像等のファイルだけを反映します。複数指定することができます
テンプレート	反映時の設定の組み合わせを記憶して再利用できるようにしたテンプレートを使って反映します

テンプレートを使った反映方法については 反映 - テンプレート のページを御覧下さい。本ページでは、 サイト全体 と 指定パスのみ の反映について解説します。

 

サイト全体

最もよく使う反映方法となります。

サイト全体の反映では、CMSサイトのトップページからリンクを1つずつ辿って全ページをhtml化します。併せて、各ページに必要な画像やcssやjavascript、PDF、動画ファイルなど、サイトを構成する全てのファイルを取得します。取得が完了すれば、静的ホスティング環境に転送します。

espar admin での操作は以下の通りです。

• (1)  espar admin にログインした後、[反映]→[条件を指定して反映]をクリック

• (2)「サイト全体を更新する」のラジオボタンをクリック

• (3) コメントを入力。(入力は任意。コメントは記録され後から履歴画面で確認可能)

• (4)「反映」ボタンをクリック

なお、サイト全体のページ数によっては、膨大な時間を要することがありますのでご注意下さい。過去に要した時間は履歴タブより確認可能ですので目安として下さい。履歴タブについてはこちらを御覧下さい。

 

サイト全体を静的化する時の挙動

サイト全体で反映するとき、以下の挙動となります。直前状態に 上書きするのはなく置き換えである ことに注意して下さい。具体的には以下の挙動となります。

• (1) 静的化エンジンがサイトのトップページからクロールする
• (2) クロールで生成したhtmlや取得したファイル郡を一時的に保管(まだ反映しない)
• (3) サイト全体のクロールが終了する
• (4) 静的ホスティングサーバの一時領域に全ファイルを転送する (まだ反映しない)
• (5) 旧バージョンのファイル群と転送直後の新バージョンファイル群を切り替える (ここで初めて反映)

このように、サイトを指しているフォルダが切り替わるイメージとなります。

 

■ オプション : 一時的な除外パス

全ページを静的化するに際して、一時的に反映したくないページやファイルを指定することができます。

クロール除外パスは以下のような場合に利用できます。

• サイト全体を反映したいが、特定のページについては更新せずそのままにしておきたい
• サイト全体を反映したいが、特定の画像ファイルだけは直前の状態にしておきたい

指定する際は該当ページやファイルのURLパスのルートパス以下を1行に1つずつ書いて下さい。なお指定するパスは、ホスト名等を除いた / (ルート) からのパス表記となります。具体的な指定方法は、パスの指定方法を御覧下さい。

 

■ オプション : 「リンク切れしたページや画像等を削除しない」

esparの静的化エンジンでは、リンク切れページや画像は 存在しないもの とみなされます。サイト全体を静的化する時の挙動 の通り、全体を反映する際は上書きではなく全体の置き換えになるため、デフォルトの挙動でリンク切れページや画像は削除されます。

これを避ける必要があるときは、本オプションをONにして下さい。

 

指定パスのみ

ピンポイントで更新したい時に使用します。

特に、サイト全体のページ数が多く全体を反映するのに数十分/数時間を要するサイトで有用です。

以下の手順でピンポイントの反映を行います。

• (1) [指定したパス]のみ更新するのラジオボタンをクリックする

• (2) ピンポイントに反映したいページや画像ファイル等のパスをテキストボックスに1行1パスで記入する
• (3) 「反映」ボタンをクリックする (必要に応じてコメントも入力)

「反映」ボタンをクリックした後、以下のように赤色表示に代わります。反映作業を中止するときは赤色の「停止」ボタンをクリックして下さい。数秒後に停止します。

 

■ オプション : 「画像の等の関連ファイルも更新する」

本オプションがONになっていれば、指定されたパスがページの場合、ページに必要な画像やcssやjavascriptを一緒に取得します。

(例) 指定パスに /recruite/ が指定された場合

• (1) /recruite/ ページをクロール
• (2) /recruite/ ページに必要な画像やcssファイルをクロール
• (3) /recruite/ ページに別ページへのリンク先があってもそのリンク先はクロールしない

 

■ オプション : 「指定したパス以下全体を取得する」

指定されたパスがページの場合、本オプションがONになっていれば、当該ページだけでなくリンク先のページも探索します。探索先のページのパスが指定されたパスよりも下位層表記になっている場合に限り探索先のページも同意に静的化して反映します。

(例) 指定パスに /recruite/ が指定された場合

• (1) /recruite/ ページをクロール
• (2) /recruite/ ページに必要な画像やcssファイルをクロール
• (3) /recruite/ ページに別ページへのリンク先があればその先もクロール
• (4) (3)で見つけたURL先が /recruite/ で始まるパスならクロール。その際に当該ページに必要な画像やcssもクロール。パスが /recruite/ で始まらなければクロールせず、他のリンク先に移る
• (5) (4)を /recruite/ ページで見つけた全リンク先に対して行う

 

■ オプション : 「指定したパスを「設定 > 追加取得パス」に追加する」

「反映」すると同時に指定されたパスを「追加取得パス」に自動で追加します。追加取得パスについては 反映 - 設定 をご覧下さい。